私達の身の回りにはたくさんの電池で動くものがあります。小は時計から大は電気自動車、人工衛星のはてまで。電池は私達の生活と切り離せないパーツの一つです
さてこの電池、いつごろからあるのでしょうか?。世界最古の電池と言われているのは、「バグダット電池」です。1932年ドイツ人考古学者ウィルヘルム・ケーニッヒ博士はイラク首都バグダットの近郊
ホイヤットランプファ遺跡で奇妙な形の壷を発見します。高さ14cm、直径8cmの素焼きの中に銅製の筒があり、さらにその筒の中に鉄の棒が入り壷の入り口は
アスファルトで固めてありました。この構造は現代のマンガン電池の構造とにていますネ。同じような壷が他の遺跡からも発掘されていたこともあり。博士はこの壷を調べて「これは古代の電池である」と
結論をだしました。
1974年アメリカのグレー博士らはこの壷のレプリカを作り実験した結果、0.4V~0.8Vの電圧が発生することを確認しました。電池には電解液が必要です。電解液は起源前でも入手
可能と思われるワインビネガー(ワインから作る酢)が使われたそうです。
「バクダット電池」は本当に電池なのでしょうか?。もし電池なら他の器機や装置に電気を流すための導体が必要になります。しかし遺跡からはそれらしいものは
発見されていません。
なんやかんやで「バクダット電池」の真相はいまだにわかりません。