コンデンサは抵抗と同じように並列接続、直列接続が出来ます。
その合成容量は抵抗と逆に、並列接続すると合成容量は各々のコンデンサの容量の和になり、直列接続すると各々のコンデンサの容量の逆数の和になります。
コンデンサの並列接続

図1
図1の例でいえば合成容量CshはC1+C2+C3となりますから各々のコンデンサの容量が1μFなら3μFになります
並列接続の応用はコンデンサに寄生する直流抵抗を下げたい場合、単に容量を希望の値にしたいときなどがあげられます。
並列接続の各々のコンデンサの電圧
並列接続したコンデンサの各々のコンデンサの電圧はコンデンサの容量に関係なくすべて同じ電圧が印加されます。図1の場合はC1、C2、C3ともに電源電圧のEが印加されます。
並列接続した各々のコンデンサの電流
並列接続したコンデンサの各々のコンデンサに流れる電流はコンデンサの容量に比例して分配されます。ですから容量の大きいコンデンサには電流が多く流れ、容量の小さいコンデンサには少ない電流が流れることになります。図1で合成容量がCshなら各々のコンデンサに流れる電流は次のように求められます
コンデンサの直列接続

図2
図2の例でいえば合成容量Csは1/C1+1/C2+1/C3の逆数になりますから各々のコンデンサの容量が1μFなら1/3のの0.33μFになります
直列接続の応用はコンデンサの耐圧を上げたい場合などがあげられます。
直列接続の各々のコンデンサの電圧
直列接続したコンデンサの各々のコンデンサの電圧はコンデンサの容量に反比例して分配されます。容量の小さいコンデンサには大きい電圧が印加され、容量の大きいコンデンサには小さい電圧が印加されることになります。図2で合成容量がCsなら各々のコンデンサに印加される電圧は下記に式で求めれます。
直列接続の各々のコンデンサの電流
直列接続したコンデンサの各々のコンデンサに流れる電流はコンデンサの容量に無関係に同じ電流がながれます。