抵抗とは

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抵抗とは?」と突然聞かれたらベテランの電気屋さんは一瞬つまってしますかも知れません。空気とは?と聞かれて一瞬「なんだっけ?」と思うくらい電気の世界ではありふれた部品です。

そして電気、電子回路には不可欠の部品です。抵抗とはいったい何なのかもう一度おさらいをしてみましょう。


電気をよく通すものを導体、通さないものを不導体あるいは絶縁物といいますが、電流の流れを妨げる働きを「電気抵抗がある」といいます。

導体には電気抵抗があり、その程度は導体の種類によって違います。また程度の大きさを表すのに抵抗率という定数を使います。

電機、電子回路で使われる「抵抗器」は抵抗率の大きい導体を巻線状にしたり、粉末にして成形するなどして外観は小さくとも大きな抵抗が得られるようにしたものです。

抵抗率

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抵抗率は図のように1辺が1mの立方体をその導体の体積抵抗率と定めています。一般的に抵抗率という場合は 体積抵抗率を意味します。

導体の抵抗は温度が上昇すると増加します。ですので抵抗率を決めるときの温度は20℃と規定するのが一般的です。

電子部品の「抵抗器」は1種類の導体でなく2種類以上の導体の合金が使われている場合があり、必ずしも温度が上昇すると抵抗値が増加するとは限りません。

抵抗率は記号 ρ (ロー)で表現し、単位は Ω・m を用います。導体の抵抗Rは、長さL[m]に比例し、断面積A[㎡]に 反比例するので抵抗率との関係は次の式で表されます。

抵抗率計算式

各種導体の低抗率と温度係数

種類抵抗率 [Ω・m]温度係数α20[deg]×10-3
アルミ二ウム2.75×10-83.9
2.4×10-83.4
1.62×10-83.8
1.72×10-83.93
9.8×10-85.0
タングステン5.5×10-84.5
白金10.6×-83.0
ニクロム109×10-80.4
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